美容師免許は通信課程で取得できる? 取得の流れや費用相場を解説
「美容師免許を取得したいけど、時間が取れない」
「家事や育児をしながら取れる方法があったら知りたい」
こういう方は多いのではないでしょうか。
美容師免許を取る方法の一つに、通信課程があります。
本記事では、取得方法やメリット・デメリット、取得の流れ、費用相場などを紹介します。最後におすすめのスクールもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
美容師免許を取るための3つの方法
方法として挙げられるのは、次の3つがあります。
2. 夜間課程
3. 通信課程
美容専門学校では主にこの3つの課程が用意されており、それぞれで特徴や費用、年数などが異なります。
1つずつ簡単に解説しますので、違いを確認しましょう。
昼間課程
昼間課程は昼間部とも呼ばれ、一般的な専門学校のように平日の5日間の昼間に通学します。
就学年数は2年間となっており、多くの生徒が選択している取得方法です。
特徴は学科と実技の両方を満遍なく受けられることであり、整った環境で体系的に学習を進められます。費用は他の方法よりも高額になりますが、確実に学びたい方におすすめといえます。
夜間課程
夜間課程は、平日の夕方から夜の時間帯に通学し、学習していく方法です。
最短2年で卒業できますが、学校によっては2年と数ヶ月かかるところもあれば、3年かかるところもあります。
履修内容は昼間課程とほぼ同じですが、コースの選択肢が減るため、費用は比較的抑えられる傾向にあります。昼間の時間帯が忙しい場合や、学費を安くしたい場合に向いているでしょう。
通信課程
通信過程は、基本的には3年間の課程を通して取得を目指します。通学(スクーリング)は規定の授業のみに限定されており、主に自宅でテキストを使って勉強していく方法です。
スクーリングの際は、自宅で学ぶことが難しいような実技科目を中心に受講します。
昼間課程や夜間課程よりもさらに費用を抑えられるため、時間的・金銭的に余裕がない場合でも取得しやすいことが特徴です。
美容師免許を通信課程で取得するメリット・デメリット
ここでは、美容師免許を通信課程で取得するメリット・デメリットを見ていきましょう。それぞれ解説していきます。
通信課程で取得するメリット
まず、メリットとして挙げられる要素には、次のようなものがあります。
1. 学費を安く抑えられる
2. 自分のペースで学べる
3. 働きながら取得を目指せる
通学よりもかなり学費が低いため、学費を安く抑えられるでしょう。学費が低い理由は、受講する講義が少ないほか、国家試験対策を基本とした学習になるからです。
のちに具体的な解説をしますが、通学制の課程よりも、およそ3分の1から6分の1ほどの学費に抑えられます。
また、自分のペースで学べることも大きなメリットです。スクーリングがあるとはいえ、基本的にはレポートを提出できれば良いため、あとは自分で学習を進められます。
それにより、家事や育児で忙しかったり、働いていて休みを取りにくかったりする際でも、取得を目指せるでしょう。
通信課程で取得するデメリット
反対にデメリットとしては、次の3つがあります。
1. 自己管理ができなければならない
2. 実践する機会が少ない
3. 不安を感じやすい
まずは、スクーリング以外は自分で学習を進める必要があるため、自己管理ができなければなりません。仕事と両立しながら学んでいる場合は、どちらも適当にならないように、スケジュールを管理する必要があります。
また、どうしても自宅での学習になるため、学んだ知識やスキルを実践する機会がないことも挙げられます。
他の課程であれば、その場で実践したり質問したりできますが、通信課程の場合はそれがなく、自分と向き合わなければなりません。
そして、どうしてもオンライン完結になるため、不安を感じてしまうことが挙げられます。
通学タイプの方法であれば、分からないことがあったらすぐに聞けますが、通信課程ではそれができません。また、夜間の質問に対応していなかったり、電話やメールで問い合わせられないことがあったりするため、サポート面において不安を感じやすいでしょう。
美容師免許を通信課程で取得する場合の流れと費用相場
ここでは、美容師免許を通信課程で取得する場合の、主な流れと費用相場をまとめました。それぞれについて、確認していきましょう。
通信課程の主な流れ
通信課程の場合、取得までの主な流れは他の課程と大きく変わりません。基本的には、入学から資格取得まで次の流れとなっています。
1. 入学
2. 勉強開始
3. 卒業
4. 国家試験受験
5. 試験合格発表
6. 美容師免許取得
まずは、厚生労働大臣が指定する美容専門学校に入学し、卒業に向けて決められた授業を受けていきます。学校が厚生労働省の認可を受けていない場合は、美容師免許を取得できないため、注意が必要です。
授業をこなし、必要な科目を履修して専門学校を卒業すると、美容師国家試験の受験資格が与えられます。
国家試験は春期と秋期の年2回開催されており、筆記と実技の両方が問われます。試験に合格すると免許取得が可能になるため、理容師美容師試験研修センターへ申請手続きをしましょう。
通信課程の費用相場
通信課程で美容師免許を取得する場合、かかる費用は50万円から70万円ほどと言われています。
一般的に多くの人が選ぶ昼間課程の場合は200万円から300万円ほど、夜間課程の場合でも150万円から200万円ほどが必要と言われており、通信課程ではかなり費用を抑えて資格取得を目指せます。
費用が抑えられているいちばんの理由は、自宅で学習するのがメインになるからです。他の課程が2年制なのに対して3年通学する必要がありますが、自分のペースで学習を進められます。
通信課程のあるおすすめの美容専門学校
ここでは、通信課程で美容師免許の取得を目指せるおすすめの美容専門学校を紹介します。
3校ほど挙げますので、学校選びの参考にしてください。東京美容専門学校
東京美容専門学校では、「既に美容室に勤務している人」と「美容室以外で勤務している人」の2通りのコースが設けられており、それぞれのコースで資格取得を目指せます。
そのほか、ネイリストやエステティシャンを目指す人のための通信課程も充実しています。
東京モード学園
東京モード学園では、「国家資格 合格保証制度」の対象となる通信コースが提供されています。この制度では、卒業認定を受けた後に万が一国家試験に落ちてしまった場合、卒業後にサポートを受けることが可能です。
資格取得のための勉強を継続するための学費は、通信課程の場合は1年間学校側が負担してくれる仕組みです。
ハリウッド美容専門学校
ハリウッド美容専門学校では、「美容室従業者」と「美容室非従業者」の2通りのコースが用意されています。
学生や社会人と両立しながらスクールに通うことが可能であり、中学卒業時点から入学が認められます。国家試験の合格率は80%を超えており、3年間で必要な知識と技術が学べるでしょう。
まとめ
本記事では、美容師免許を取得するための方法の一つとして、通信課程について解説しました。
通信課程は自分で学習を進める必要がある反面、通学日数が少ないため自分のペースで学習できたり、学費を抑えられたりといった特徴があります。
また、基本的には3年間通学する必要がありますが、働きながら取得を目指せるため、ご自身の状況に応じて計画的に取得を目指していきましょう。