美容師が抱える悩みとは?アシスタント・スタイリスト別に解決策を紹介!
お客様の髪の毛を整える美容師さんのなかには、仕事に関して悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、美容師が抱えるよくある悩みと解決策をまとめました。また、美容室オーナーができる対策についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
アシスタントによくある悩みと解決策
まずは、美容師の中でも駆け出しのアシスタントによくある悩みとその解決策について、3つほど見ていきましょう。
自分の時間を確保できない
新人アシスタントは、スタイリストのサポートをすることが多く、雑務に追われる日々を過ごすことが多いのが現実です。そのため時間に余裕を持てず、勤務時間外にも学ぶ時間を割く必要があるため疲れがたまりやすく、美容師を辞めてしまう人も少なくありません。
解決策としては、アシスタントとしてのスタートダッシュを切るために、日々の業務に全力で取り組むことが大切です。自主練習や勉強会・セミナーに参加する時間を確保することも必要ですが、難しい場合は勤務時間外に取ることも視野に入れる必要があるでしょう。
ただし、この店では自分が成長できないと感じるのであれば、美容院を変えるか転職を考えることも大切です。
手荒れや腰痛、足のむくみが辛い
美容師のアシスタントは、主にシャンプーを担当することが多く、その作業による身体的負担が大きな悩みとなっています。特に、新人の頃は慣れない環境や、サイドシャンプー台の使用による腰痛や、シャンプーによる手荒れが問題となりやすいでしょう。
解決策として、腰痛に関しては、姿勢を意識して保つことが大切です。痛みが酷い場合は、サポーターやコルセットの使用を検討しましょう。また、足の疲れやむくみに関しては、足を壁に寄せて10分間高く上げ、ストレッチとマッサージを行うことで和らげることができます。
手荒れに関しては、シャンプー回数が増えたら、シャンプーが終わるたびに手を拭いて、保湿クリームを使用することが大切です。睡眠時間や食生活の改善、水洗い後や消毒後の水分を切ることも忘れずに行いましょう。
先輩スタイリストによって言うことが違う
美容業界でのアシスタントや新人スタッフにとって、先輩や上司との意思疎通の悩みはよく見られます。上司から言われることの辻褄が合わず、理不尽に怒られたと感じることや、比較されて傷つくこともあるでしょう。
また、職場環境や人間関係によっては、苦手な先輩や嫌がらせをする同僚がいたり、上下関係が厳しかったり、競争意識が高すぎたりすることもあります。
解決策として、アシスタント側のモチベーションの高さが伝わるよう努力し、親身になって教えてくれる先輩に学ぶことがおすすめです。イヤな言い方はスルーし、指摘されている部分だけを見直すようにしてみるのも方法の一つです。
ただし、あまりにひどい場合は上司に相談することも考えましょう。
また、職場環境や人間関係に悩む場合は、上司や先輩に相談して改善を図ることもできますが、変わらない場合は美容院を変えるか転職を考えることも一つの解決策です。職場選びは自分自身の成長や幸福感に大きく関わってくるため、自分に合った環境を選ぶことが重要です。
スタイリストによくある悩みと解決策
続いて、スタイリストによくある悩みと解決策についてまとめましたので、参考にしてみてください。
売上や指名数などにプレッシャーを感じる
スタイリストになると、数字に向き合う必要があります。個人の売り上げや指名客数が評価され、数字が伸びないと落ち込んだりプレッシャーを感じたりすることもあるでしょう。
また、売上を上げようと焦って接客が疎かになったり、実力以上のことをしようとしてしまったりするケースも少なくありません。
解決策として、まずは数字に執着せず、自分の魅力を伝えることに注力することが大切です。お客様とのコミュニケーションを大切にし、常にスキルアップを意識しながら自分を磨いていきましょう。焦らず、自分自身の人間的な魅力をアピールすることで、お客様から指名されやすくなるかもしれません。
また、トレンドや季節感を取り入れることも大切です。売上を上げるために接客を疎かにしないよう、自分自身が納得できるレベルの仕事をしていきましょう。
後輩アシスタントを上手く教育できない
スタイリストになった後、アシスタントの育成が必要となりますが、うまく指導できず悩んでいる方は多いようです。特に、自分の意図が伝わらずにイライラしてしまうことや、自分本位で教えてしまうことが悩みの種となっています。また、双方の性格や得意不得意が違うため、コミュニケーションがうまく取れないことも悩みの一つです。
解決策として、アシスタントを自分の立場より下の子として扱うのではなく、自分のサポートをしてくれる子と捉え、冷静かつ丁寧に接することが大切です。自分がアシスタントだった時に嫌だったことや、アドバイスを受けて助かったことを思い出し、間違った教え方をしないように気を付けましょう。
初心を思い出しながら、まだ仕事に慣れていないアシスタントに対して丁寧に接し、失敗しても怒らずにサポートしてあげてください。
お客さまに対する責任が大きく緊張してしまう
美容師になったばかりのスタイリストは、初めて1人のお客様に向き合う緊張感や責任感に直面することが多いようです。カットやカラーの施術に失敗することで自信を失ったり、力不足を感じたりすることもあります。また、重圧によって施術がうまくいかなくなることもあるでしょう。
解決策として、まずは経験を積むことが大切です。最初は緊張してしまうかもしれませんが、慣れるためにはたくさんのお客様の施術を行う必要があります。
責任感を持って仕事を行い、先輩スタイリストにアドバイスをもらうこともポイントです。初心を忘れずに冷静かつ謙虚に自分の技術力を向上させることで、自信に繋がるでしょう。
また、施術に関する知識を深めることも欠かせません。カットやカラーに関する専門書や講習会に参加し、技術の向上に努めましょう。
悩みを抱える美容師に対してオーナーができること
美容師の多くの悩みはオーナーの動き次第で解決できるため、次のような行動を検討してみると良いでしょう。
・ 新規のお客様は従業員に任せる
・ コンテストに参加する
「人間関係が悪い」「接客に自信が持てない」「やる気が出ない」などの悩みを持ったスタッフが施術していると、お客様から雰囲気が悪いと感じられてしまう場合があります。そこで、経営方針を変更し、悩みを改善できる仕組みを作ることが大切です。
また、美容師から独立してオーナーになった場合、依然として営業を続けていることが多くありますが、この場合オーナーはスタッフの悩みに理解が及ばないことがあります。新規のお客様はスタッフに任せることでサポートに回れるため、スタッフの成長に繋がるでしょう。
そして、コンテストに参加することで仲間意識を高めたり技術力の向上に繋がったりしやすいため、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、美容師によくある悩みとその解決策について解説しました。
悩みの原因はさまざまですが、考え方や働き方を見直すことで解消できるケースも多いため、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。