美容師が就職や転職でサロンを選ぶときにチェックすべきこと

美容師の就職選び

就職先選びは自分の未来を左右する重要なイベントです。もしあなたが美容師として美容室の就職や転職を考えているなら、失敗しないためにも選んだ美容室が自分に合った職場環境かどうかをじっくりと見極める必要があります。

また、あなたが就職先の美容室について詳しく知りたいと思っているのと同様に、採用する美容室側もあなたがどんな性格なのか、将来どうなりたいのか、自分の美容室と合う人材なのか、詳しく把握したいと考えています。

美容室を探す前に自己分析をしてみよう

■自分の得意なこと・苦手なことは?
■自分の性格・人柄とは?
■自分の精神面での強み・弱みはなんだろう?
■自分の成長に関わるエピソード(学生時代のコンテスト・アルバイトなど)
■技術面での強み・弱みは?
■どんな美容室で働きたいのか?その理由は?
■前職を退社した理由は?

自己分析は面接で過去のエピソードを聞かれたときに相手にイメージが伝えられるようにできるだけ具体的に書き出しましょう。「私はこんなことをしました」「こんなことができます」とアピールしがちですが、美容室のオーナーが知りたいのは、実績や知識よりも「あなたらしさ」と「価値観が合うか」を判断します。過去の経験や実績を通して、あなたが「なぜそれをしようと思ったのか?」という動機や「その中でどのような役割を担ったのか?」という関わり方、そして「経験を通してどのような教訓を得たか?」「どんな学びがあったのか?」など、その経験をこの美容室でどう生かすのか?という今後の展望や考えを知ろうとしています。つまり、そこににじみ出てくる人柄や考え方といった「あなたらしさ」といえるでしょう。

自己分析をして自分に合った美容室を選ぶ基準が明確になったら、給与体系・労働条件・教育システム・職場環境を確認していきましょう。

給与体系・労働条件について

■どのような仕組みで昇給するのか
■勤続年数に連動する部分はあるのか
■スキルアップによる昇給はあるのか
■基本給なのか歩合給なのか
■各種手当はあるのか
■勤務場所
■勤務時間・休日の条件
■福利厚生

給与体系は美容室によってシステムが違いますので注意が必要です。

教育システムについて

たとえ給与が水準より高くても、美容師として成長ができない美容室は正直おすすめできません。先輩が後輩に技術・店販・接客スキルを教育してくれる体制になっているかどうかは重要なポイントになります。適切な指導やアドバイスを受けられればより早くスキルアップできます。練習時間の確保、練習場所の条件、外部講師の派遣もスキルアップのためには重要な要素です。また、サロンワーク以外のクリエイティブワークとしてヘアーショー・コンテスト・撮影会・メイク講習も普段のサロンワークとは違ったヘアとメイクの表現方法を学ぶことで、トレンドを意識し感性を磨くことができます。美容師としてモチベーションを維持しながら働くためにも教育システムが充実しているかを確認して美容室選びをしましょう。

職場環境について

美容室のホームページ、SNS、サイトの口コミを見れば給与体系や教育システムについて、ある程度は把握ができると思います。しかし、職場環境となると実際にサロン見学をしてみないと分からないことがたくさんあります。美容室の雰囲気は客層、立地、スタッフの年齢層や男女比によって作られます。先ほどの自己分析によって、あなたがどんな立地でどんな雰囲気の美容室で働きたいのか明確になったら早速サロン見学に行ってみましょう。もちろん、突然サロン見学の申込みは美容室に迷惑をかける可能性があるので、事前にアポイントメントを取るようにしましょう。

サロン見学では、実際に働いているオーナーや店長、美容師やアシスタントがお客様とどんなコミュニケーションをとっているのか?店内のインテリア、お客様の雰囲気や年齢層、美容室の混雑状況だったり、スタッフの技術レベルや接客スタイルを自分の目でしっかり観察をしてから、現場で働いているスタッフに話しを聞いてみましょう。楽しい雰囲気で働いているのか?モチベーションは高いのか?など表情を観察することで、あなたの美容室選びの重要なヒントを得られることができます。注意点として、サロン見学の段階では給料や休日などについて根掘り葉掘り聞かないようにしてください。そのような待遇の詳細については正式に応募してから確認することをおすすめします。

また、サロン見学はひとつの美容室に絞らずに、気になった美容室をいくつか候補にあげてサロン見学に行ってみることをおすすめします。それぞれの美容室の違いを把握することで新たな選択肢が見つかる可能性もあります。失敗しない就職先を選ぶためには直接現場に出向いて職場環境を確認するという労力を惜しまないことが重要です。

まとめ

冒頭で「就職先選びは自分の未来を左右する重要なイベントです」とお伝えしました。自己分析をして自分に合った美容室を選ぶ基準が明確になったら、待遇面である給与体系・労働条件・教育システムをホームページや求人票などを見て調べましょう。もし、ホームページにその美容室のオーナーが掲げている経営理念や経営方針が記載されているのであれば、自分はその理念や方針に共感できるかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。

お客様にとってどんな美容室を目指しているのか?美容師という職業を通してどのように社会貢献をしているのか?お客様・スタッフを豊かに幸せにする風土があるのか?など、その美容室の理念や方針を知ることで、就職したときに誇りを持って美容師の仕事に就くことができます。そして、気になった美容室をいくつか候補にあげて、職場環境を確認するためにサロン見学へ足を運んでください。最終的に自分に合った美容室が決まったら面接に進む手続きをしましょう。

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