美容師と理容師の数はどうなっている?

美容師と理容師の数はどうなっている?

厚生労働省は平成30年度衛生行政報告例を発表し、美容所は3,562店増の25万1,140店となり過去最高を更新し、初めて25万軒を超えました。一方、年々減少傾向にある理容所は1,912店減の11万9,053店となりました。

なお、従業美容師数は1万271人増で、過去最高の53万3,814人となり美容室の店舗数に続き、美容師数についても過去最多を記録しました。一方、従業理容師数は3,067人減の218,030人となりました。

今回は、改めて美容師と理容師の違いについて法的な位置づけから考えてみましょう。

理容師法と美容師法について

法律で明確に業務独占資格としての理容師と美容師の定義がされたのは1947年12月に公布された「理容師法」からです。その後、1957年に「美容師法」が成立し、理容師は「理容師法」に、美容師は「美容師法」と別々に位置づけられました。かつて商店街や街中で目にした「○○理髪店」や「美容院〇〇」の看板に変わり、現在では「〇〇hair salon」「hair&make〇〇」などのスタイリッシュな英文のヘアサロンと呼ばれる理容室・美容室に変わりました。

そこで勤めるスタッフは「スタイリスト」や「ヘアデザイナー」と呼ばれ、お客様側からすると理容師・美容師といった感覚はなくご来店いただいてるのではないでしょうか?

理容師は男性、美容師は女性の仕事とされていた時代

理容と美容の歴史的な観点からいうと、理容室のイメージは男性にカットとシェービングを提供する「散髪屋さん・床屋さん」に対し、美容室のイメージは女性にパーマネントウェーブを提供する「美容院・パーマ屋さん」と称され、理容師は男性、美容師は女性の仕事とされていた時代もありました。

しかし現代では、理容室のような、美容室のような、判別しにくいタイプのサロンも多くなりました。

そこには、女性をターゲットにした理容所登録のサロンや、カットのみを提供するカット専門店(理容師が働くサロンは理容所登録で、美容師が働くサロンは美容所登録されているケースが多い)や、ヘアカラー専門店、まつ毛エクステンション専門店などのサロンも増えてきました。

トレンドの最先端を担う理容と美容の世界

顕著に変化するファッションとトレンドの最先端を担う理容と美容の世界においては、時代とお客様のニーズ、そして多様化するサービスやメニューによって理容所と美容所の在り方も常に変化し続けています。

また、時代の移り変わりとともに理容師・美容師の専門職としての隔たりのようなものは低くなってきているといわれています。今ではオシャレメンズをターゲットにしたヘアサロンや、スキャルプ頭皮ケア、ヘッドマッサージと言ったリラクゼーションメニューが充実した美容室に通う男性のお客様も多い一方で、大人の時間と空間を味わえるエグゼクティブなバーバー・理容室を好まれるお客様も増えています。また、一般的には現場でプレイヤー(技術者)として仕事が続けられるのは美容師より理容師であるとも言われています。

理容師と美容師のダブルライセンス

これまでダブルライセンスの取得を目指す場合、理美容師学校の両方に通学し、それぞれの学校で2年間学ばなければならなかったため、両方の資格を取得するには4年かかっていましたが、2018年4月よりどちらか一方の免許を有していれば、もう一方の免許が取得すやすくなる養成課程の法規制が改正されたことで、理容師免許と美容師免許の双方を取得することが従来に比べて、格段に容易になりました。

このように、美容師法と理容師法の改正が行なわれたことにより、店舗で働く全員が美容師、理容師の2つの資格を持っていることを条件に、美容室と理容室が一体となった店舗として兼業が認められるようになりました。

今後、女性向けのブライダルシェービングやエステティックも含めたシェービングサロンのニーズも高まっているため、美容師がシェービングの技術を提供できようになるため理容師免許を取得したり、理容師が美容師免許を取得して、まつ毛パーマや、まつ毛エクステンションの施術を提供し、理容室の技術に加えて美容室のヘアトレンドを発信することでブランド力を高めることも期待されています。

トータルビュティーサロンの展開としても、理容所と美容所を同一の場所で開設(重複開設)も視野に理容と美容のお互いの魅力を発揮できると考えると、理容師と美容師のダブルライセンスに期待と注目が集まってきますね。

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